
版築とは、 砂、砂利、沈泥、粘土などを混ぜたものを、型枠の中に流し込み突き固めて作る施工をいいます。 日本では古くから版築が使われており、奈良の法隆寺の築地塀なども、版築工法が使われております。 圧縮して作るため、非常に丈夫なことで知られてる版築ですが、現在の版築工法では、セメントを混ぜ合わせ、シーリングを施すことで、さらに強度と耐久性を兼ね備えたものになっており、家の外壁や、店舗のディスプレイの棚など、様々な用途で活躍しております。

なんと行っても、版築の魅力は自然な風合いにありますが、魅力は見た目だけじゃありません。多孔質である版築は、通気性に優れてるので、室内に使用すると温度の調節から空気を綺麗にする働きまでしてくれるすぐれものです。
お見積り無料です

作業内容や現場の近隣の状況により価格が変わってきます。メールやお電話でも概算のお見積りを出すことはできますが、正確なお見積りの提出には、現場(お庭、店舗、施設)を拝見させて頂いてからになりますのでご了承ください。ご連絡頂いた際、私共から催促や営業することはありませんので、安心してご相談ください。
版築の施工例
四条河原町GoodNatureStation NEMOHAMO店 版築のディスプレイ棚
施工データ |
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ご依頼経緯 |
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植物の天然成分を扱うコスメブランド「NEMOHAMO」店のOPENに伴い、版築の商品棚のご相談を頂きました。九州と縁があるとのことでしたので、版築壁に北九州の土を使用することをご提案しました。 |

作業前半


作業後
現場は夏真っ盛りのエアコン設備が機能してないOPEN前の商業施設内。私共庭師だけでなく他の業者も工事を進める中でしたので、アクシデントも多々ありましたが、何とか完成までこぎつけました。

搬入作業


人力での搬入
現場は3階、エレベーターもエスカレーターも機能してないので、重い機材も人力で運び入れます。

型枠の設置


型枠の固定
土を流し込む型枠の設置です。土を何度も突き固める工法ですので、頑丈に固定します。

店舗スタッフの方々もお手伝い


突き固め終盤
NEMOHAMO店の店舗スタッフの方々にもお手伝いしてもらいました。(この版築棚が思い入れのあるものになればと思い、ほんのお触り程度のつもりでお願いしたのですが、思いの外みなさん本気で力になってくれました。)2日通しての突き固めです。前日突いた表面が固まってますので、適量の水分を混ぜ、新たに追加する原料との配合に注意しながらのスタートです。今回は依頼を頂いたメーカー様の商品に縁のある、北九州の土を混ぜます。

型枠の強度の維持管理


版築壁の完成
突き固めで圧縮された土は、重力や反発の力が働いて、強固に補強した型枠でさえも変形させる力があるので、土が固まるまでは、定期的にズレが起きてないか確認します。完全に固まったのを確認して、型枠を外せば版築の完成です。

NEMOHAMO店の皆様
版築のディスプレイ制作のご依頼を頂き誠にありがとうございました。
現場監督 庭師:清水
京都府個人様宅 目を引く版築
施工データ |
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ご依頼経緯 |
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広いお庭で開放的ではあるけど、植物などが少なく少し寂しいという施主様のご相談でした。普段から忙しくしてるとお聞きしてましたので、フォーカルポイントに版築壁を設置して、お庭から見える月と版築で安らぎの時間を過ごしてもらえればとおもいご提案させて頂きました。 |

作業前


作業後
月がよく見えるお庭でしたので、フォーカルポイントに版築を設置して、安らいでもらえる空間になるように制作しました。

図面通りにカット


配筋の設置
型枠を図面通りにカットしていきます。型枠ができたら、配筋を設置して設計監理者がチェック。これが版築の耐久性をぐんとあげます。

型枠組み


土や砂利、セメントの配合
型枠を組み終わると、版築の配合です。配合の原料となるものは現場によって変わってきますが、今回は雨ざらしになるお庭に設置しますので、耐久性を上げるために少量のセメントを混ぜています。

材料の突き固め


固まるまで待ちの時間
突き固める作業です。下地との切り替わり部分は割れが入りやすかったりしますので、耐久性を上げるために鉄筋を設置する場合もあります。突き固めが終わると、後はひたすら待つ時間です。この時間も無駄にはできません。今回は版築だけの依頼ではありませんので、他の作業に没頭します。

型枠の取り外し


完成
型枠の取り外しはドキドキの瞬間です。仕上がりも上出来な版築壁の完成です!まだお庭全体の工事は終わっていませんが、フォーカルポイントの大事な役割を持った、要の作業が無事完了しました。

版築壁の制作のご依頼を頂き誠にありがとうございました。
代表:梅野
(unir coffee)ウニール珈琲長岡京本店 版築のディスプレイ棚
施工データ |
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ご依頼経緯 |
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ウニールコーヒー長岡京市本店の店長様より、自然由来の商品を飾る、商品の魅力を引き立てるディスプレイ棚を制作してほしいとご相談を受けました。版築のディスプレイ棚をご提案させて頂きました。 |

作業前


作業後
建築業を営む妻の兄弟にも手伝ってもらい制作した、版築のディスプレイ棚です。私も初の試みだった、コーヒー豆を配合した版築です。

型枠の骨組み


型枠の設置
型枠の骨組みの設置作業です。ここに土類、セメントなどを混ぜ合わせた、版築の元となる原料を入れていきます。

型枠の設置


ウニールのコーヒー豆を原料に配合
版築の原料を投入し、突き固める作業です。原料は一度に全て作るのではなく、階層毎にグラデーションを想像しながら、必要な分量を作っていきます。今回はウニールコーヒー店の豆を原料に混ぜます。版築にコーヒー豆をブレンドする、もしかすると世界初の試みだったのかもしれません。

ウニール本店のスタッフの方もお手伝い


記念撮影
ウニール本店のスタッフも、突き固めの作業を手伝ってくれました。おかげさまで順調に作業も進み、版築の完成です。あとは棚を設置するだけですので、一息ついて記念撮影。

版築の完成


版築棚の完成
版築棚の完成です!版築から気のせいか珈琲豆の香ばしい香りがするようなしないような…。ちなみに「ウニール珈琲 長岡京本店」は、コーヒーだけじゃなく、スイーツやランチもありますし、テイクアウトもできます。是非一度行かれてみてください。コーヒー好きの方にウニールのドリップバッグをプレゼントすると喜ばれますよ。

ウニール珈琲長岡京本店様、
版築棚の制作のご依頼を頂き誠にありがとうございました。
代表:梅野
版築のギャラリー
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