これまで収集してきた灯籠、景石、多種多様の石材を取り揃えております。
石材置場
当社専用の石材置場です。
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ご依頼例
お庭の改修
雰囲気やスケールのある、オリジナルの庭が欲しい。
店舗リニューアル
話題になるような、インパクトのある感じにしてほしい。
石の声を聴け
株式会社梅鉢園 代表 梅野星歩
私は無類の石好きです。
職業柄そうなのか、好きだからそうなったのかは分かりませんが
言語化できない魅力があります。
そして、見渡すと石に魅了された人々が多い事にも気が付きます。
イサムノグチと磯崎新の会話の中にも
「自然石と向き合っていると、石が話をはじめるのですよ。
その声が聞こえたら、ちょっとだけ手助けしてあげるんです。
近頃は彫ったり磨いたりする量が少なくなるようになりましてね」
という磐座のようなアニミズムが古今東西、
存在するような気がしてなりません。
穴太衆の石匠のご指導を受ける際にも
「石の声を聴け」というメタファーが用いられ
伝統的な技術と共に精神的な役割を石が担ってくれます。
一方では規則正しい原子配列を持った鉱物や
集合体の岩石という物質でもあり資源でもあり、
添景物でもあり過去へタイムトラベルできる装置でもあります。
石は古代遺跡やストーンヘンジのように
祭祀や天体との関係性を示す物でもある訳ですが
石と人との関係性を3つ挙げると
① に“記憶”があります。石には時間の蓄積がされ見えない魅力を感じさせてくれます。
② は身体性があります。石は重く大きく圧倒され冷温も含め本能を刺激してくれます。
③ そして石は自然界と人間とのインターフェースであるという事です。
現代社会では快適さと引き換えに自然を感じる機会が少なくなってしまいましたが、
私たち庭師は常に自然と密接にいますので、雨が降るだけでも、
風が吹くだけでも、猛暑や極寒の中で恵みや畏怖を感じ、
必然的に五感の感性が研ぎ澄まされていきます。
高気密のビルや空調が重層的になるほど自然との距離が広がってしまいますが、
言い換えるとそれは「本能」との距離かもしれませんし、
「命」や「真理」「アニマ(霊)」や「神」との距離かもしれません。
石と向き合っていると、扱いが大変ですので、
相当な労力と危険と技術と装備が伴います。
「何故こんなことをやっているのか?」と考える度に「変化しない石」と
「右往左往して変化する自分」や「成長を感じる自分」との対峙になります。
そして危険を感じる事により自分自身の限界を知り、
「本能」が覚醒され、
「命」を意識し、
アニマや神、大自然への畏敬を思い知る事となります。
また、石を通じ様々な土地の声と触れ合う機会にもなります。
石を通じ様々な地域の方々との出会いや共通言語が生まれていきます。
そしてそれは現代の方々とだけでなく、
過去の先人や未来との対話装置でもあるかもしれません。
グーグル翻訳で「石の声を聴け」と検索すると
「Listen to the voice of stone!」と表示されました。
現代社会では翻訳機があり人間同士会話できるはずなのに
意思疎通ができない事も多々あります。
聞こえぬ石の声に耳を傾けるというのも良いかもしれません。
私たちは石のプロフェッショナルであり、石を通じた求道者でもある訳です。
STONE GALLERY
伝七邸庭園
- 施設名
- 伝七邸(旧伊藤伝七別邸)
- 店舗名
- 四日市の名料亭“浜松茂”の歴史を継ぐ文化財の屋敷
- 店舗住所
- 〒510-0042 三重県四日市市高砂町6-12