アメリカで気づいた「庭」の本当の意味 ― 日本庭園を通じて生まれる共感とつながり

2026年8月28日

YMCAでのワークショップ2日目が終了しました。

7年ぶりに訪れたアメリカ。
今回あらためて感じているのは、実際に身体で体験しなければ分からないことが本当に多いということです。

10年前につくられた日本庭園は、ほとんど手が入らず、自然へ還るように荒れていました。

そこにワークショップ参加者が関わり枝を剪定し、中から流れを整え、光と風を通していく。
2日間を終える頃には、庭は見違えるほど美しい姿を取り戻しました。

今回、最初は「京都の庭師の技術を伝える」ことが目的だと思っていました。

しかし、終わってみると私自身が受け取ったものの方が、はるかに大きかったように思います。

年齢も、国籍も、文化も、立場も違う人たちが、庭という一つの場所に集まり、同じ木を見て、同じ土に触れ、互いを思いやりながら手を動かす。

そこには言葉だけでは伝えられない、身体知による共通言語が生まれていました。

そして最後の仕上げに苔を張り、「さあ水をやろう」とした瞬間、恵みの大雨。

作業を終えて食事へ向かう頃には空が晴れ上がり、大きな虹が現れました!

自然も一緒になって、庭の再生に参加してくれたような奇跡的な時間でした。

今回のアメリカツアーを通して
多様な人々が庭を通じ他人から知り合いに変化し共有から共通言語が生まれ、関係性が深まっていく。

祭りのように人が集い、自然と共に身体を動かすことで、想像力と創造力がひらかれ、違いを越えて共感が育っていく。

庭とは、完成された景観を「所有するもの」ではなく、人と自然、人と人の関係性を育て続ける営み

技術を伝えに来たアメリカで、
根源的な「庭」の姿に出会いました。

それは、私が目指してきた
Commons Garden ― 共感の庭
そのものだったように思います。

庭をつくるのではなく、
庭を依代に、関係性を育てる。
今回の旅で、その意味を身体で教えてもらっています。